犬 肥満

お役立ち情報

ダイエットさせたい
飼育環境の変化や運動不足による基礎代謝の低下。高栄養フードや嗜好の
良いオヤツの過食などにより、犬の肥満が問題になっています。
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犬の肥満の問題は年々増加傾向

犬の飼育は、室外から室内で飼うことが多くなり、生活環境が大きく変わりました。気温の変化が少なくなり、運動量も低下するため、基礎代謝が低下します。 また、ドッグフード自体の質や栄養価も良くなり、オヤツなどの間食も増えたことで摂取カロリーも増えています。そのため、犬も人間と同じような、肥満の問題が増えてきました。 このように変化した生活環境の中で、ダイエットを行うには、低カロリーな食事を与えるだけでなく、愛犬の体重管理や健康を守る方法について、正しく知ることが重要です。

疑 問 犬の肥満って、どのような状態のこと?

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まず犬の肥満とは、どのような状態を指すのでしょうか?一般には、適正体重の20%を超過すると肥満と言われます。体に脂肪が過剰に蓄積した状態のことをいい、体重の増加という形で現れます。

犬のダイエットは肥満の度合いが高くなると大変になるので、なるべく早い段階からダイエットに取り組んであげましょう!

原 因 犬の肥満の原因は?

  • 1 過食により摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る場合
  • 2 運動不足により消費エネルギーが摂取エネルギーを下回る場合
  • 3 エネルギー(脂肪)を溜め込みやすい遺伝的要因
  • 4 去勢や避妊手術、加齢による基礎代謝率の低下(避妊・去勢した場合、エネルギー要求量は約25%減少します)
  • 5 摂取パターンの異常
  • 6 高脂肪・高カロリー食の摂取
つまり・・・ 摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまう場合、
その生活を続けていると「肥満」になるのです。
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この「肥満の原因」と「肥満によって何が問題になるか?」が、飼い主様にしっかりと認識されていないと、
結果として「肥満」になってしまうのです。

問 題 犬が肥満になると何が問題なの?

私達人間も同じですが、生命活動に不利益なものや、疾病のリスクが増します。

【肥満が原因となる疾病】

糖尿病
糖尿病の原因になる場合もありますし、糖尿病を悪化させる要因となる場合もあります。
高脂血症
血液中のコレステロールや中性脂肪が増え、最悪の場合、動脈硬化や膵炎を引き起こします。
高血圧
血圧が上がると眼や心臓、脳、腎臓など様々な箇所で病気を引き起こす原因になります。
心臓病
心臓や呼吸器の負担が増加します。
脂肪肝
肝臓の周りに脂肪がつき、正常な働きができなくなります。
免疫力
低下
肥満は万病の元。体を守る免疫力が低下し、自然治癒力も弱くなります。
運動器系
疾患
関節に負担をかけ、関節炎のリスクが高まります。

上記以外にも、暑さに対する抵抗力の低下や、体温調整の障害を生じやすくなる他、皮膚疾患や免疫機能低下などの危険性を高める可能性が示唆されています。

改 善 犬の肥満を改善していく方法は?

先天性や疾患からくるクッシング症候群などの症候性肥満以外は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っている事が原因ですので、以下の実践が必要になります。

肥満改善の3つのアプローチ

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アプローチ1 摂取カロリーの制限
まずは食事の管理が必要です。おやつは与えていませんか?間食(おやつ)をやめることから始め、それでも痩せない時は、フードの給与量の見直しや低カロリーフードへの切り替えを検討しましょう。
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アプローチ2 適度な運動
急激な運動量の増加は、ワンちゃんに負担をかけるため、毎日少しずつ散歩の時間や遊ぶ時間を増やすなど、徐々に活動量を増やすように心掛けてください。

尚、ジャンプなどの縦方向の動きは関節に負担がかかるため、ボール遊びなどのダッシュを行う平行運動がお勧めです。
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アプローチ3 ダイエットフードを利用する!
一般的なダイエットフードは大別すると、減量用と体重維持用の2種類があります。減量用は肥満犬が適正体重になるように作られていますが、カロリーがかなりカットされていますので、獣医師の指示に従ってお使いください。

体重維持用は避妊や去勢犬など、太りやすい犬のために作られています。減量用よりもカロリーカット率は低いです。どちらもフードのカロリーを低くするために、油脂と動物性タンパク質の量を少なくしています。そのため、毛ヅヤ・毛並みが悪くなったり、筋肉が衰えてしまう場合があります。
ダイエットフードを選ぶ際は、筋力が衰えたりしないように、カロリーを抑えながらも出来るだけ動物性タンパク質がしっかり摂れるフードを選んでください。

注 意 スローダイエットの重要性

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グルメなワンちゃんも多くなり、飽食の時代と言われていますが、人間を含む多くの生物は、長い間、飢餓の時代を歩んできました。
そのため飢餓に耐えられるよう、エネルギーを身体に蓄積しようとします。過剰なダイエットは、生存欲求の指令が脳から発信されるため、要求が高くなりストレスの原因となります。無理せず長期的な計画でのダイエットがお勧めです。

「10kgの体重を8kgまで落としたい!」人間の感覚ではたった2kgでも、ワンちゃんにとっては問て大きな数字です。人に例えるなら、50kgから40kgにまで落とす感覚です。急激なダイエットは、ストレスになるだけでなく、低血糖など様々な害を生じることもあります。健康を考え、ゆっくり時間をかけて減量していきましょう。
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リバウンドしない為には、月5%以下、週1%以下ぐらいが減量の目安となります。(5kgのワンちゃんの場合、月に250gまで、週で50gぐらいまでが減量の目安です)

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