犬 膵炎/胆泥症
お役立ち情報
- 膵炎/胆泥症が気になる
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膵炎・胆泥症の対策には
代謝と腸内環境を整えることが不可欠です。
脂質の分解を助け、内臓への負担を
減らす日々のケアが重要です。
繰り返す嘔吐や腹痛に。
愛犬のための「脂質制限」と「食事ケア」
膵炎(すいえん)や胆泥症(たんでいしょう)と診断された際、最優先となるのが「食事の脂質制限」です。
しかし、単に脂質を減らすだけでは「毛艶が悪くなる」「食いつきが落ちる」といった新たな悩みを招きがちです。
見逃してはいけない病気のサインと、愛犬の体に負担をかけずに栄養を摂るための「食事管理・腸内ケア」をご紹介します。
チェックよくある症状・サイン
膵臓や胆嚢(たんのう)のトラブルは初期症状が分かりにくいこともありますが、以下のような変化は重要なサインです。
⚠️ 急性・慢性膵炎のサイン
消化酵素を分泌する膵臓で炎症が起き、激しい痛みや嘔吐を伴います。
- ● 食欲不振・嘔吐・下痢 特に食後に吐く、何度も繰り返す。
- ● 祈りのポーズ 前足を伸ばし、お尻を上げた姿勢をとる(強い腹痛の特有サイン)。
- ● 接触拒否・震え お腹を触ると嫌がる、抱っこを拒否する、小刻みに震えている。
膵炎・胆泥症ケアの食事法
2つの疾患に共通する最大のケアは「徹底した低脂肪食」です。
① 脂質の「量」と「質」を管理
脂肪分は膵臓や胆嚢を強く刺激し、負担をかけます。
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● 低脂肪の基準
一般的なドッグフード(脂質10〜15%)は避け、脂質5〜8%前後のフードを選定します。 -
● 酸化した油を避ける
開封後時間が経ったものや、過度なオイルコーティングがされたフードは避けてください。
② 消化に良い「良質なタンパク質」
脂質制限中も、体を作るタンパク質は必須です。減らしすぎは筋肉量と免疫力の低下を招きます。
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● おすすめ食材
鹿肉、白身魚、鶏ササミなど。 -
● 特におすすめな「鹿肉」
肉類の中でもトップクラスに低脂肪。鉄分やビタミンも豊富で、ケア食として最適です。
③ おやつの「隠れ脂質」に注意
主食を変えても、高脂質なジャーキーやチーズを与えては意味がありません。
おやつも「鹿肉チップス」や「野菜」など、低脂肪素材への切り替えが必要です。
3. 臓器を守る「腸内環境ケア」
膵臓や肝臓・胆嚢は、腸と密接につながっています(腸肝循環)。
弱った臓器をいたわるためには、腸内環境を整え、毒素の流入や消化負担を食い止めることが不可欠です。
① 食物繊維で余分な脂質を吸着
水溶性(海藻・大麦など)と不溶性の食物繊維をバランスよく摂取することで、腸内の余分な脂肪分やコレステロール、古くなった胆汁酸を吸着。便としての排出を促します。
② 「生きた酵素」で未消化物を防ぐ
膵臓が弱ると消化酵素の分泌能力が落ち、栄養が吸収できないだけでなく、腸内に「未消化物」が残ります。
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● 悪玉菌の繁殖
未消化物は悪玉菌のエサとなり、腸内環境を一気に悪化させます。 -
● 健康寿命の延伸
麹(こうじ)や植物発酵エキスなど、「生きた酵素」を食事で補うことで、事前の消化を助け、腸内環境を整えることが重要です。
③ 「菌の多様性」で臓器へのバリアを築く
腸と肝臓は「門脈」という血管で直結しており、互いに強く影響し合っています。
単一の菌ではなく、多種多様な菌を取り入れることが、臓器を守る鍵となります。
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● リーキーガット(腸漏れ)を防ぐ
腸内細菌の多様性が失われると、腸のバリア機能が低下し、隙間から毒素が漏れ出します(リーキーガット症候群)。 -
● 毒素の流入をブロック
漏れ出した毒素は門脈を通じて肝臓へ流れ込み、肝臓の炎症や胆泥を招きます。また、消化不良は膵臓も疲弊させます。 -
● 防御壁の構築
多様な菌が協力し合うことで、腸壁の修復や免疫活性化を促進。炎症を鎮め、臓器を守る強固な防御壁を築きます。
